使用済み核燃料                                   初版:2012/9/15

概要

(1) 使用済み核燃料集合体は、どのくらいあるのか調査してみました。
   第29-1表に示すように、日本全体では、17,000[ton](推定本数85,000本)もあります。
   本来は、本数で管理すべきと思いますが、ゴミとして扱っているのか[ton]で公表しています。
   なんとなくズサンな公表に思えます。
   各原発は、使用中の2~4倍の使用済み・核燃料集合体が保管されています。
(2)「原発ゼロ」になると、六ヶ所村の再処理工場がストップするので、反対しているとの理由が解らなかった。
   こんなに、処理すべき核燃料があれば、事業継続ができると考えるべきだが。
(3)本当は、核燃料サイクルが上手くいっていないのが真相のようだ。
   やっと、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し再利用できるようになってきたそうだが、利用できる原発が
   ない。
   再利用できる核燃料集合体は、(プルトニウムなので)危険で、新燃料(ウラン)より30%も価格が高い。
   これでは、輸出はできない(国から援助金をだせば良いですね)
(4)第29-2表~第29-3表に、福島原発の使用済み核燃料集合体の本数を示す。

 核燃料集合体
 燃料棒を8×8(64本)を束ねて、1個の核燃料集合体とする

第29-1表 日本全体
No 会社 場所 使用済み
核燃料(ton)
使用済み
核燃料(ton)
本数 質量
(ton)
1 北海道電力 380
2 東北電力 女川 420
3 東通 100
4 東京電力 福島第一 1,960 11,417 0.171
5 福島第二 1,120 7,020 0.159
6 柏崎刈羽 2,300
7 中部電力 浜岡 1,140
8 北陸電力 志賀 150
9 関西電力 美浜 390
10 高浜 1,180
11 大飯 1,400
12 中国電力 島根 390
13 四国電力 伊方 590
14 九州電力 玄海 830
15 川内 870
16 日本原電 東海 370
17 敦賀 580
18 六ヶ所村 2,900 11,884 0.244
小計 14,170
総計(六ヶ所村含む) 17,070 85,350 <=推定(200kg)

 核燃料集合体・質量:184~195kg 

第29-2表 福島第一原発
核燃料貯蔵プール(H24.9)
集合体本数 総数 使用済 新燃料 使用中
福島第一原発 1号機 400 392 292 100
2号機 548 615 587 28
3号機 548 566 514 52
4号機 - 1,533 783 202 548
5号機 548 994 946 48
6号機 764 940 876 64
共用プール - 6,377 6,375 2
乾式キャスタ -
合計 2,808 11,417 10,373 496

第29-3表 福島第ニ原発
核燃料貯蔵プール(H23.3)
集合体本数 総数 使用済 新燃料 使用中
福島第ニ原発 1号機 764 1,770 1,570 200
2号機 764 1,718 1,638 80
3号機 764 1,780 1,596 184
4号機 764 1,752 1,672 80
小計 3,056 7,020 6,476 544 0