福島原発の状況                                                  初版:2011/10/3 変更:2012/01/18

1)状況
  福島原発(構内)からの放射能の放出状況です。
  (1)8月18日プレス発表
    ・直近の2週間程度(7月下旬から8月上旬)の西門付近の空気中放射性物質濃度から現放出量を最大で約2億ベクレル/時と推定
     (事故直後に比べ約1,000万分の1)。
    ・これによる敷地境界の年間被ばく線量を最大で約0.4ミリシーベルト/年(暫定値)と評価
     (これまでに既に放出された放射性物質の影響を除く

  (2)9月28日: 圧力容器の温度が100℃以下になってきた。
  (3)11月17日:圧力容器の温度(1号機37℃、2号機68℃、3号機68℃)冷温停止に近づいてきた。
  (4)12月16日:冷温停止状態を宣言、水温は36〜67℃、放射性物質の放出量は0.6億ベクレル/時(事故直後に比べ約1,300万分の1)。
<2012年>
  (5)1月20日:2号機の格納容器に内視鏡を入れて動画撮影。溶融した燃料の熱で発生した水蒸気が格納容器上部で冷やされ水滴となり、
           雨のように降り注いでいる。
           水は、容器の4.5mと推定したが4mでも確認できず。
           

2)考察
  (1) 8月18日:敷地境界の年間被ばく線量は、過去に放出され、今のその場所にある放射線は除いています。マヤカシですね。
           <「新たな放出線量」とかの表現でないと、大多数の人々が間違えます>
  (2)11月17日:圧力容器の温度が100℃以下になってきて、冷温停止状態(冷温停止と類似になってきた。
<2012年>
  (3)1月20日:ようやっと、内視鏡撮影で格納容器を撮影。水蒸気の水滴が撮影されているならば、100℃以上の場所が相当あるのですね。
           「まだ、冷温停止(圧力容器内で100℃以下)ではないと見るべきですね」
           格納容器に4mの位置でも水がないことは、地下水として漏れている可能性が大ですね。(今後の発表に注目しましょう)
 

表23-4-1 1号機 2号機 3号機 4号機
圧力容器 燃料
プール
圧力容器 燃料
プール
圧力容器 燃料
プール
燃料
プール
月日 注水量
(ton/h)
上部
下部
圧力
気圧
注水量
(ton/h)
上部
下部
圧力
気圧
注水量
(ton/h)
上部
下部
圧力
気圧
2011/9/9 3.8 90.7 85.7 1.24 30 3.8 107.1 112.5 1.15 32 7.9 103.2 96.7 1 30.8 40
2011/9/24 10
2011/9/28 10 100以下
 2011/11/17      37          68          68      
 2011/12/16
冷温停止状態
  36         67          67       
 2012/1/20
内視鏡撮影
              44.7                 

2011/12/16:冷温停止状態を宣言、水温は36〜67℃