福島原子力発電所・事故 放射能の降下物・状況 (I131:ヨウ素131、Cs137:セシウム137)        初版:8/14:追加9/18

<2011/8/14掲載>
1)文部科学省発表の定時降下物(24時間の計測値=1日の降下量)の情報をグラフ化しました。
  (測定点は、ほとんどが各県の県庁・所在地です)
2)図22-4(1)I-131+Cs137の降下物は、茨城県で3/21と3/22に10万Bq/m2です。
                         東京都でも37,300Bq/m2になっています
3)降下物は、福島が多いのですが、データは、3月28日の観測になっています。
4)ヨウ素(I-131)は、半減期が8日なので3月31日頃は4分の1になっているため、検出量が減少しています。
5)ヨウ素(I-131)が、これほど出ていたならば、子供達の健康被害を心配する必要がありますね。 
6)4月以降は、検出量が少ないです。3/12〜3/18には、本図以上の降下物があったことになります。(調査中)
  政府は、「ただちに影響はない」と言っていましたが、このミスリード影響を受ける人々がでる可能性が大ですね。
  <この期間に福島・茨城付近にいた子供達は、定期的に健康診断を受ける必要が大です>
7)2011/9/18追加へ飛ぶ  降下物(3月〜9月)、降下物と放射線量(3月)
                  空気中の放射線の影響には、人間が強いようである。








1)茨城県で106,000Bq/m2(93,000+13,000)が観測されている
  東京都でも大きな数値が観測されている。(3月21日の放射能の広がりと整合している)
2)3/12〜3/18日の状況は相当の放射能を放出していたと思われる。
  <情報を入手しだいグラフ化したい>
3)事故から10日でも、こんなに放射能物質が出ていたのには、驚きである。

   

            表22-4(1)〜(3) 定時降下物(全国)                    MBq/km2=Bq/m2です

3月19日 20日 21日 22日 23日 24日
MBq/km2 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137
1 北海道
2 青森県 1.5
3 岩手県 0.24 7,800 690 23 13 5.6
4 宮城県 震災被害によって計測不能 - - - - - - - -
5 秋田県 24 3.9 2 1.8 3.9 4.7
6 山形県 22 20 58,000 4300 590 140 2,100 1,900 170 150
7 福島県 震災被害によって計測不能 - - - - - - - -
8 茨城県 到達震災対応により計測遅れ 48 93,000 13,000 85,000 12,000 25,000 420 1,200 63
9 栃木県 1,300 62 490 45 5,300 250 25,000 440 23,000 99 1,200 95
10 群馬県 230 84 540 63 3,700 320 17,000 790 310 42
11 埼玉県 64 190 7,200 790 22,000 1,600 22,000 320 16,000 180
12 千葉県 21 66 3.8 1,100 110 14,000 2,800 22,000 360 7,700 210
13 東京都 51 44 2,900 560 32,000 5,300 36,000 340 13,000 160
14 神奈川県 40 750 210 340 110 1,300 64 3,100 42
15 新潟県 38 47
16 富山県 2.5
17 石川県
18 福井県
19 山梨県 120 390 36 64 14 540 29
20 長野県 190
21 岐阜県 - - - -
22 静岡県 200 72 150 25 5.8 5.9
23 愛知県
24 三重県
25 滋賀県
26 京都府
27 大阪府
28 兵庫県
29 奈良県 未到達機器調整中
30 和歌山県
31 鳥取県
32 島根県 0.96


3月28日やっと福島市で観測が開始された。I-131が大きな数値になっている

  3月25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日
MBq/km2 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137 I-131 Cs-137
1 北海道
2 青森県
3 岩手県 2.8 0.34 190 2.5 31 6.4 1.4
4 宮城県 - - - - - - - - - - - -
5 秋田県 2.2
6 山形県 150 150 7,500 1,200 110 61 24 36 31 - -
7 福島県 - - - - - - 23,000 790 81 210 114 146
8 茨城県 480 99 860 160 76 74 21 120 14 240 57 540 390
9 栃木県 670 63 320 73 280 52 240 56 180 50 1,350 505
10 群馬県 27 37 7 6 12 6 120 130
11 埼玉県 160 17 91 16 57 16 59 13 34 13 32 13 270 260
12 千葉県 130 23 320 86 42 24 51 35 36 26 57 34 63 75
13 東京都 173 37 220 12 100 36 46 6 37 18 21 5 50 68
14 神奈川県 28 14 6 35 20 11 6 13 12 29 52
15 新潟県
16 富山県
17 石川県 6
18 福井県
19 山梨県 6.8 5.4 12 9.7 3.2 3.6
20 長野県
21 岐阜県 - - - - - - - - - - 不検出 - -
22 静岡県 4.6 8 3.1 4.6
23 愛知県
24 三重県
25 滋賀県
26 京都府
27 大阪府
28 兵庫県
29 奈良県
30 和歌山県
31 鳥取県
32 島根県 1.3

1月経過後(4月11日)は、降下物が少なくなっている。(空欄は不検出です)
(1)9月11日(震災6ケ月)では、降下物は「検出されず」になってきました。

  4月11日 5月11日 6月11日 7月11日 8月11日  9月11日  
MBq/km2 I131 Cs137 I131 Cs134 Cs137 I131 Cs134 Cs137 I131 Cs134 Cs137 I131 Cs134 Cs137 I131 Cs134 Cs137
1 北海道          
2 青森県      
3 岩手県 24 26      
4 宮城県      
5 秋田県      
6 山形県 15 4.7      
7 福島県 120 130 22 31 6.6 8 5.3 6.2 機器調整中      
8 茨城県 21 16      
9 栃木県 35 41      
10 群馬県 2.1      
11 埼玉県 3.9 12      
12 千葉県 5.5      
13 東京都 3 5.2      
14 神奈川県                                  



2011/9/18<追加掲載> 
降下物{Cs137}は3月19日から計測され公表されました。
1)Cs137(セシウム137)は、約30年の半減期であるので、定時降下物として半年の状況をチェックしてみました。
  福島県では5ケ月は観測されたが、9月では「検出せず」になった
  山形県では、2ケ月間観測されたが3ケ月では「検出せず」、他県では、1ケ月で「検出せず」になった
2)降下物としては、安定してきたが土壌には、この降下物が堆積しています。
  東京都でもCs137が、約6,000Bq/m2、茨城県で約25,000Bq/m2は存在することを留意すべき(健康には影響ないのかな?)

                 表22-4(4) Cs137定時降下物  
Cs-137 3/19 3/20 3/21 3/22 3/23 3/24 3/25 3/26 3/27 3/28 3/29 3/30 3/31 4/11  5/11  6/11   7/11 8/11 9/11
山形県 0 20 4,300 140 1,900 150 150 1200 61 36 31 調整中 調整中 15 4.7 0 0 0 0
福島県 0 0 - - - - - - - 790 0 0 146 130 55 3.2 11.5 4.3 0
茨城県 0 48 13,000 12,000 420 63 99 160 0 21 14 57 390 0 0 0 0 0 0
栃木県 62 45 250 440 99 95 0 63 73 52 56 50 505 0 0 0 0 0 0
埼玉県 0 0 790 1,600 320 180 17 16 16 13 13 13 260 0 0 0 0 0 0
東京都 0 0 560 5,300 340 160 37 12 36 5.5 18 5.4 68 0 0 0 0 0 0


降下物{I131+Cs137}は3月19日から計測、放射線量は3月13日から計測され公表されました。
4)放射線量は3月15日が最大値である。3月15日と21日の放射線線量から3月15日を推定すると、2〜10倍の降下物の可能性がある。
  観測データでは、3月21日〜23日にピーク値が観測されている。
  「223放射能拡散(関東・東北)参照・・・・風の影響での拡散が発生しています」
5)放射線量は、I131(ヨウ素131)が主要因ですが、降下物として、こんなにも降っていたのですね。
  東京都でも{I131+Cs137}が、約80,000Bq/m2、茨城県で約230,000Bq/m2もあったのだ。(これでも健康なのだ!!)
6)結論:こんなに放射線量を浴びているのですが、人間は強いようですね。

表22−4(5)降下物及び放射線量
3/13 3/14 3/15 3/16 3/17 3/18 3/19 3/20 3/21 3/22 3/23 3/24 3/25 3/26 3/27 3/28 3/29 3/30 3/31
茨城県Bq 推定
(292,626)
106,000 97,000 25,420 1,263 579 1,020 76 95 134 297 930
栃木県Bq 推定
(46,890)
1,362 535 5,550 25,440 23,099 1,295 0 733 393 332 296 230 1,855
埼玉県Bq 推定
(77,490)
64 190 7,990 23,600 22,320 16,180 177 107 73 72 47 45 530
東京都Bq 推定
(19,041)
51 44 3,460 37,300 36,340 13,160 210 232 136 52 55 26 118
水戸市
μSv
0.048 0.049 1.712 1.145 0.231 0.203 0.183 0.313 0.62 0.412 0.366 0.317 0.293 0.271 0.253 0.239 0.226 0.218 0.208
宇都宮
μSv
0.039 0.04 1.318 0.337 0.208 0.182 0.163 0.164 0.156 0.158 0.151 0.138 0.129 0.128 0.113 0.108 0.103 0.108 0.097
さいたま市μSv 0.001 0.001 1.222 0.208 0.067 0.061 0.058 0.062 0.126 0.129 0.137 0.12 0.114 0.107 0.098 0.093 0.089 0.09 0.083
新宿区
μSv
0.0383 0.0377 0.809 0.161 0.0562 0.053 0.0503 0.0524 0.147 0.166 0.158 0.144 0.138 0.13 0.122 0.113 0.108 0.11 0.103